九州フェリー 〜軽自動車の旅 4

4月24日

day3 宇部〜山口〜島根〜広島

6時、朝風呂いただきチェックアウト、時間に余裕があるため周辺の見どころを検索。宇部ビエンナーレの作品群がある公園まで車で5分ほど。車を停めて屋外彫刻を眺めつつウォーキングした。

8時半、秋芳洞へ。開業と同時にエレベーター口から入る。誰もいない、神秘としか言いようがない空間の静けさを独占できた。

全行程を歩いて4人とすれ違っただけ。小一時間ほどで地上に戻る。

そのまま秋吉台まで。先ほどまでいた内部洞窟を透視するイメージを膨らませながら、不思議で広大な風景を眺めてみる。ひんやりした空気が心地いい。

山口県内、香月泰男美術館。なぜここをマップにキープしたか覚えていない。素朴なつくりの玩具作品、あるいはシベリアテーマの連作が気になったのか。どうあれ目の前にある作品はとても好みの作風、特にヨーロッパの旅の風景。絵葉書を二枚だけ買って島根県へ。

途中、道の駅でうどんの昼食。日本海沿いをさらに北上し益田市内へ。県立石見美術館。ファサードが洋風瓦で覆われている。中庭の水辺も素晴らしい空間。

企画展イッタラのガラスを鑑賞した後、広島へ。

広島に今月から単身赴任が始まった兄がいる。出発の直前に一晩の宿と晩飯の約束を取り付けてある。また、甥も別ルートで合流の予定。

時間調整、コスト考慮して高速道回避、山道ルートへ。スキー場もある降雪地帯を抜ける。荒れた路面、振動でナビが落下し驚く。ホルダー付け直し、ミスコースしながら2時間半。

17時、市内、兄宅近くのパーキングに到着。待ち合わせまで時間あるので、平和大橋、ノグチデザインの欄干を歩いて見に行く。

まもなくラインで連絡、広島駅で落ち合った。

お好み焼き、煮込みの居酒屋、2軒はしごして兄宅へ。

走行距離294km   歩行12km

九州フェリー 〜軽自動車の旅 3

4月23日

day3 佐賀市内〜佐世保太宰府宇部

3時 隣人の大いびきで起きてしまう。疲れは感じないので起床、無料シャワー浴びて身支度。快活クラブは臨機応変、身勝手に利用させてもらえて便利この上ない。

4時半、夜明け前にスタート。一般道を小一時間走って武雄市内、JOYFULにて朝ご飯。

7時半、佐世保九十九島が見渡せる展望台に到着。映画「ラストサムライ」のロケ地のひとつだそう。夕暮れのシーンらしいが、朝の日差しに照らされた島々はとてもフレッシュな色彩の景色。ビタミン補給。

9時半、セイルタワーに。歴史と海上自衛隊に関する資料館、旧海軍鎮守府の地には欠かせない。1時間ほど滞在して次は軍港クルーズ。予約済みだが受付が11時まで、わりとギリ。乗り場に着き乗船すると屋外席はすでに満員。空いているのは船内、下の方の席で視点は水面近く。エンジンの音、排ガスの匂いがこもる。塩で汚れたガラス窓、撮影はあきらめた。収穫はステルス護衛艦の不気味な姿を間近で見れたこと。

日本に4つある軍港めぐりクルーズは、呉、横須賀に続いて3回目の体験となった。残すは舞鶴のみ。いずれ制覇してみよう。

13時、下船したら九州国立博物館へ向かう。100km 1.5時間くらい。高速移動、やけに眠い。陽気もいいがやはり寝不足か。

ナビの指示通りに走っていると、山の中に突然巨大なガラスファサードの建造物が出現。こんなところに国立の博物館?とおもったが、実は太宰府の裏山に位置していて、動く歩道天満宮とつながっている。企画展はスルーして常設展示のみ見学。建物外観のサイズの割に展示量が少ない。あっさりと見終わったので徒歩で境内まで行き、ひとまわり散策。本殿は工事中。飛梅を目にして戻る。これが見学のセットコースということで納得。

16時、本日の訪問リストは完了。宿泊予定の宇部に向け出発。日中はできるだけ下道、田舎の風景を楽しみながら。飯塚あたりで給油 15.79L 385.3km  24.4km/ L

八幡から高速に乗り、18時半、宇部到着。

カプセル付スーパー銭湯、予約はしていなかったがチェックインできた。簡易の個室タイプカプセルで食事付4500円。すぐに軽くサウナし、蕎麦定食と別途レモンサワーおよび焼酎を注文、軽く酩酊。

22時には就寝。

走行距離349km   歩行7.1km

九州フェリー 〜軽自動車の旅 2

4月22日

day2 船内〜新門司港佐賀市

7時半 あまり寝られなかった。ようやく夜明け。三重の沖合、揺れている。さらに荒れると浴場が閉鎖になるかもとの船内放送。すぐに朝ウナ、2セットしっかり汗かいた。

自室での通信はほとんど断線状態、ラウンジ周辺しかつながらないようだ。船内ネットサービスの漫画はなぜか閲覧可能。暇つぶしはこれだけ。

14時、四国沖か。少し揺れはおさまった。

15時、2016年3月に遍路で訪れた足摺岬海上から眺める。ここから北上、豊後水道へ。とにかく暇だ、2回目の風呂に入る。

21時、新門司港到着。976kmの航路、21時間の幽閉からようやく開放!下船。

最初の目的地は佐世保。夜のうちに少し距離を稼いでおく。九州高速に乗って西へ2時間走行、佐賀の快活クラブにて休息。

23時半、缶チューハイ1本で就寝。

走行距離125km  歩行2km

九州フェリー 〜軽自動車の旅 1

4月21日

Day1  

21時、出発。家から横須賀まで下道で1時間弱。途中コンビニで船内での食料を調達。船内にはレストランはもちろんあるし屋外テラスでバーベキューも食べられるようだが、そっけない一人旅はリッチなクルーズ体験などそもそも期待・妄想してない。海上での約21時間、空腹を凌げればそれでいい。

22時、乗り場に到着。既に50台くらいの待機車列あり、オートバイもチラホラ。誘導され最後尾へ。ドライバー以外の一般乗船口をぶらりと見学、施設は新しいが特に何もない。乗船に関して何も表示やアナウンス、手続きもなく車内待機。トラックはひっきりなしに動いているし、やや心細い。

23時、時間通りに一般車組が乗船開始。乗船スロープ手前の係員に申込み時に付与されたQRコードをスキャン(手続きこれだけ!)してもらい船内に進入。指示された位置に駐車したら、使い慣れないキャリーケースをひきずって指定の客室へ。いわゆるカプセルタイプで離れた部屋からの話し声は聞こえるがプライバシーはまあ良好。売店で買った冷たい缶チューハイ飲みつつ出航を待つ。

24時、沖に出たのかゆらゆらする。船酔いの心配はなさそう、就寝。

走行距離22km  歩行2.3km

九州フェリー 〜軽自動車の旅 0

旅の始まり

4年前、軽自動車に乗り換えたのは、車検が迫るモビリオがエアコン不調で修理に25万もかかることがわかっていたこともあるが、最大の理由は車旅の企画が思いうかばなくなっていたこと。くすんだ緑の四角い車はとても気に入っていたのだが、旅目的で選んだのでこだわって所有し続ける理由がなくなっていた。

乗り換えを検討、条件を整理してみる。生活に必要最低限の大きさで、絶滅寸前のMT車に乗っておきたい。軽自動車に絞り込むが、選択肢は極めて少ない。候補のスズキハスラーは次のモーターショーでフルモデルチェンジ、ATのみになるとの予測があった。中古もレア。そこで9月、現行型の新車購入のラストチャンスと判断し、GグレードMT車を注文した。

オーダーから2ヶ月ほどで納車。初めての軽自動車、久々のクラッチ操作。マニュアル操作になれるのに多少時間を要したが、運転の面白さを再確認。ただし用途はもっぱら生活圏内の移動、遠出といっても隣県程度。一度だけキャンプ場で車中泊を試してもみたがそれっきり。初回の車検を通した時点でたった6500km程度の走行にとどまっていた。

そして今年3月、横須賀をウォーキング中に見慣れないフェリー乗り場を発見。調べてみると2021年7月から就航した新門司港までの新航路らしい。むくむくと旅へのアイデアが膨らんできた。

それから直ちに旅の企画を始めた。時期はGWに入る直前、4月後半あたりを狙って。九州まで車とともフェリーで一気に移動。そして九州、西日本、近畿、東海とのんびりカントリーロードを走り未訪問の美術館を巡りながら帰ってくる構想。

1ヶ月ほど計画を綿密に練り、直前に変更もあったり(後述)でついに出航日を迎えた。

ミュージアム行脚 東北2陸奥へ Day4

5月3日 Day4 帰路 
 
もう1件、栃木の美術館に寄ろうかとも考えたが、
日中の渋滞にはまりたくないので、さっさと帰ることにした。
 
郡山を早朝3時に出発。須賀川ICより東北道に進入。
圏央道に入って狭山SAまでノンストップ、6時ごろ着。
ここでのんびりと休憩しつつ車内の片付け、身繕いを済ませる。
 
八王子JCTで渋滞に巻き込まれたが、それも40分程度。
そこを過ぎてしまえば以降すんなり横浜まで帰ることができた。
無事9時ごろには帰宅。北周遊4日間の旅を終えた。
本日の走行 317km     総走行距離 2154km
 

自身の内面や環境面などの変化をきっかけに企画してきた車の旅。

2016春 お遍路から九州縦断、山陰、高野山20日間の長旅を皮切りに
2016秋 北陸を経由して京都奈良、キトラ古墳を見学する5日間の旅
2017春 瀬戸内海に散在する美術館をぐるり巡る6日間の旅
2017GW 那須高原までのミュージアムめぐり2日間の短い旅
 
10数年オチのモビリオは、北海道と沖縄をのぞく
(※ここの記録にない日帰りショートトリップも含めて)
日本全国をよく走り回ってくれた。
 
yahooブログも終了の知らせもあり、
ここでいったんこのブログもけじめをつけようかと思う。
データは移行しますが、またテーマが見つかったら
または車の旅が続いたならば、またそのとき記録してみようと思う。
 

ミュージアム行脚 東北2陸奥へ Day3

5月2日 Day3  東北沿岸部

 
震災から8年。今日は東北沿岸部を走って、
復興の様子をこの目で見てみたい。
夜明け前、盛岡を出発。下道で南下し花巻市まで。
開通間もない東北横断自動車道花巻~釜石線
無料区間が始まる東和ICから乗る。
釜石から沿岸部を南下。
リアスの入り組んだ道を走っていると、
下り坂になるたびに浸水区間の表示が現れ、溺れそうな気分になる。
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陸前高田で奇跡の一本松を見る。
模造のモニュメントではあるが 
一羽の鳥が羽休めをしているのをみて、
少し救われた気がした。
 
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ひしゃげた河川標識。なぜか放置されたまま。
 
気仙沼でリアス・アークミュージアムに立ち寄る。
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震災当時の写真および残骸がオブジェとして展示されていた。
 
昼過ぎ、雄勝。おがつ店こ屋街 伝八すしにて海鮮丼を頂いた。
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通過してきた港町には巨大な防潮堤がまだ作りかけの状態であった。
薄いグレーの冷たいコンクリの建造物が「復興」の証ということなのか。
傍観者には理解が不足しているし短絡的に美観についてネガティブな感想を
述べることは控えたいが、何か割り切れない思いが残った。
 
女川。石巻を通り抜けて沿岸部を離れる。
東北歴史博物館東京芸大のスーパークローン展を見る。
 
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法隆寺の仏像をはじめ、シルクロードの歴史的な文化財を高度な技術で
再現したもの。歴史を尊びつつ消失した部分まで新たに表現をする。
一本松も同じかもしれないが、創造性を帯びた「復」「興」ならば
「未来」に希望が持てると思うのだが。
 
ここで15時。悩んだがさらに三陸道を南下して浪江IC。
この東北周遊の旅で福島のこのエリアを避けて通れないと思っていた。
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放射線量を示す値は、徐々に高くなる。
窓を閉め切り、なんとなくマスクも着用してゴーストタウン化した
帰宅困難地域を身をこわばらせながら通過した。
途中、防砂林の向こうに高いクレーンがいくつか伸びて立っているのが
見えたがおそらく福島第一であっただろう。言いようのない恐怖を感じる。
 
沿岸部を離れ郡山に向かう。山間部で野生のいのししをを見かけた。
彼らは何も言わないが、どのような影響が出ているのだろうか。
 
ひばり温泉という古めの施設で入浴と食事。
郡山市内で今晩は就寝。明日の帰宅路の備え体力回復する。
 
本日の走行。600km