ミュージアム行脚 東北2陸奥へ Day3
5月2日 Day3 東北沿岸部
震災から8年。今日は東北沿岸部を走って、
復興の様子をこの目で見てみたい。
夜明け前、盛岡を出発。下道で南下し花巻市まで。
開通間もない東北横断自動車道花巻~釜石線を
無料区間が始まる東和ICから乗る。
釜石から沿岸部を南下。
リアスの入り組んだ道を走っていると、
下り坂になるたびに浸水区間の表示が現れ、溺れそうな気分になる。
陸前高田で奇跡の一本松を見る。
模造のモニュメントではあるが
一羽の鳥が羽休めをしているのをみて、
少し救われた気がした。
ひしゃげた河川標識。なぜか放置されたまま。
震災当時の写真および残骸がオブジェとして展示されていた。
昼過ぎ、雄勝。おがつ店こ屋街 伝八すしにて海鮮丼を頂いた。
通過してきた港町には巨大な防潮堤がまだ作りかけの状態であった。
薄いグレーの冷たいコンクリの建造物が「復興」の証ということなのか。
傍観者には理解が不足しているし短絡的に美観についてネガティブな感想を
述べることは控えたいが、何か割り切れない思いが残った。
女川。石巻を通り抜けて沿岸部を離れる。
再現したもの。歴史を尊びつつ消失した部分まで新たに表現をする。
一本松も同じかもしれないが、創造性を帯びた「復」「興」ならば
「未来」に希望が持てると思うのだが。
ここで15時。悩んだがさらに三陸道を南下して浪江IC。
この東北周遊の旅で福島のこのエリアを避けて通れないと思っていた。
放射線量を示す値は、徐々に高くなる。
窓を閉め切り、なんとなくマスクも着用してゴーストタウン化した
帰宅困難地域を身をこわばらせながら通過した。
途中、防砂林の向こうに高いクレーンがいくつか伸びて立っているのが
見えたがおそらく福島第一であっただろう。言いようのない恐怖を感じる。
沿岸部を離れ郡山に向かう。山間部で野生のいのししをを見かけた。
彼らは何も言わないが、どのような影響が出ているのだろうか。
ひばり温泉という古めの施設で入浴と食事。
郡山市内で今晩は就寝。明日の帰宅路の備え体力回復する。
本日の走行。600km